ピーター・ブラウンの使える脳の鍛え方では、
あらゆる分野の技術や知識を学ぶ手段として好んで用いられる「テキストの再読」と「集中練習」は、きわめて非効率だ。
テキスト再読と集中練習ですらすら答えが出てくると、身についた気になるが、本当に習得して記憶を持続させるには、こうした手法は時間の無駄でしかない。
このように、「テキストの再読」と「集中練習」は時間の無駄でしかないとバッサリと切り捨てられています。
では、どのような学習方法が効果的なのか見ていきましょう。
テスト効果(想起練習効果)
もとの学習教材を見直すより、過去に学んだことを記憶から呼び出す想起練習をするほうが、はるかに記憶が定着しやすい
想起練習を簡単に説明すると、テストをして思い出そうとする作業のこと。
すぐに答えを見るのではなく、この「なんだっけなー?」と記憶から呼び出そうとする事が大切です。(そうすることによって得られる効果を、認知心理学では「テスト効果」と呼ばれています)
さらにこの想起練習の効果を高めるには、時間をあけて複数回、いくらか内容を忘れかけていて、思い出すことが困難なほうが効果が高いと言われています。
テストを用意し、時間をあけて何度も解く(想起練習)ことで、長期の記憶が強化されるということです。