読んだきっかけは、@tomoya_takayasuさんの『伝わっているか?』を読めば、伝える技術の最も大切なことがわかるという記事。
いやー、読んで良かった。面白かった!
この本で1番心に残った言葉は『伝わっているか?』
さすがはコピーライターが書いた本、タイトルが上手い。言いたいことは、この一言に全て集約されています。
伝えること、伝わること
「伝えること」と「伝わること」の違いを明確にし、一方的に伝えるのではなく、どうしたら伝わるのかというメソッドがガッツリと書かれています。
伝えることばかり考えると、結局、相手のことを考えず、自分の意思を押し通すエゴになってしまう
微妙な違いに見えて、実は大きく違う。これは深い。
イルカが出てくるもんだから、もうちょっと内容浅めかと思いきや、アッサリの皮を被ったガッツリ系。
心理テクニック
例えば、「だけしか!」といって、限定されると欲しくなったり、特別に感じたりする心理を利用するメソッドが紹介されていますが、これは心理学的に言うと「希少性」を利用したテクニック。
他にも、みんなが選んでいるものを選びたくなる社会的証明の原理を「選ばれてマス!」、無理な要求をした後でハードルを下げて本当の要求をするドアインザフェイステクニックを、「アゲサゲ!」と、受け入れやすい言葉を使い、対話形式で書かれています。
1つだけ引っかかったこと
「ごほうび!」と紹介されているメソッド。
簡単に言うと、ごほうびをあげて相手を動かすテクニックですが、使い方を誤るとコワイ。
ごほうびを貰うことに目的が置きかわり、逆にモチベーションが下がってしまうという、「アンダーマイニング効果」が働く可能性も。
ここら辺は、ストーリーの内容からして、日常的に使うためのものではないから別にいいのかな?って気もします。
さいごに
はじめにも書きましたが、さすがはコピーライター。
サラッと読みやすく、深い。
タイトルの「伝わっているか?」に納得のオススメ本です。