デューク大学のDan Ariely氏(心理学・行動経済学教授)によると、朝、完全に目が覚めてからの2時間が最も生産的で、最も認知能力が高まるとのこと。
今回は、この完全に目が覚めてからの2時間にやるべきことを集中させることが重要で、無駄なことに使うともったいという話です。
朝の2時間を無駄にしない
Dan Ariely氏は、インターネット掲示板「Reddit」のAsk Me Anythingセッションでこのように答えています。
人は一日の中で最も生産的な2時間を、たいして認知能力を要さないこと(ソーシャルメディアなど)に費やす傾向がある。これは実に残念な時間の使い方だ。この貴重な時間帯をきちんと活かすことができれば、ほとんどの人は、今よりもはるかにうまく本当の望みを達成できるというのに。
これを読んだだけでも、朝の2時間に、TwitterやInstagram等のSNSや、ニュースサイトをチェック、通勤の移動に使ってしまうのはもったいないということがよくわかりますね。
睡眠をコントロール
朝そんな時間ないよ!って人でも、睡眠時間をコントロールすれば、朝の2時間は確保できます。
眠くて起きられないのであれば、夜は余計なことをせずに早く寝てしまったり、Sleep Cycle alarm clockなどの、眠りの浅い時に起こしてくれるアプリでスッキリ起きるという手もあります。
Philips Hueを使えば、起床時間に電気がつくようにタイマーをかけ、光で起きることもできます。
どれだけ寝ても眠いというのであれば、睡眠の質を上げる工夫をしてみるのも良いでしょう。
朝15分、昼30分、夜2時間
知っておくべき集中力と時間帯との関係という記事でも書きましたが、南オーストラリア大学のドルー・ドーソン博士は、
- 起床後17時間でほろ酔い状態と同程度の能力しか発揮できない
- 朝15分でできる仕事が、昼になると30分、夜には2時間かかるほどまでパフォーマンスが低下
このようなことを論文で発表しています。いかに夜に集中力を必要とする作業をすることが無駄かということがわかりますね。
夜は早く寝て朝の2時間を確保し、その時間帯に集中することで、いろいろなことがこなせるようになります。